岡山県浅口市寄島町
標高差:97m
累積標高差:701m
『岡山県の山』 極低山ではあるが、縦走中の小さな登り下りが多く累積標高差は大きい。
コースタイム:3時間16分
登り:1時間42分
下り:1時間19分
りゅうおうやま
山友から”沙美アルプス”への誘いがあり、調べて見ると倉敷市から浅口市へ掛けての低山尾根だった。
最高峰の龍王山でも289mしかなく、とてもアルプスと呼べないと思うが望海山なので行って見る。
沙美アルプス
全縦走をするには車を2台用意するか、往復26kmを歩くかのどちらかだったので、今回は半分だけを縦走したが、それでもお腹は一杯になった。
正月の寒波は去って暖かい日になってくれたが、その暖かさが霞みを連れて来たのか、残念ながら展望の見通しが良くなかった。 それが一番の残念であった。
沙美アルプス
駐車地を9時30分に出発し、県道471号線を4分程歩けば登山口に着く。登山口表示は片側にしかないので見付け難い。
県道471号線、南浦東峠付近に縦走路登山口を見付けたが、登山口付近に駐車スペースが無く、北側に引返して駐車スペースを見付けて車を停める。周辺の路肩には数箇所の駐車スペース在り。
急登をこなし最初の鉄塔下に出ると展望は開けた。
登山口から行き成りの急登で始まるが、中国電力の鉄塔巡視路になっており、プラ階段で整備されていた。
最初のピークに出たのも束の間で直ぐに鞍部に向けて下って行く。
鞍部は”浦峠”と表示されており、南北に登山道が伸びていた。
”浦峠”から一登りすると再び展望が開け、この後は尾根道歩きとなる。前方には今日の目的山の”竜王山”と望海山である”御嶽山”が望めた。
”南浦”の海岸線が望めたが、逆光の上、霞みが酷く遠くの島々は
良く見えない状態であった。
縦走尾根歩きは道が良いので快適だった。
しばらくは展望の良いフラットな尾根道が続く。
寄り道から引返し、鉄塔横から県道284号線に向けて下りに入る。
41分にてピーク感のまったくない ”軽部山”(200m)に着く。
後に岩ゴツゴツのピークが見えたので縦走路を外れて行ってみ
るが、登山道には岩がなく期待外れだったので引返す。
県道まで下り終えるが登山口が見付らない。3人で手分けして
登山口を探すと、工場敷地内に登山口を見付けることが出来た。
県道への下り途中から目的山の ”竜王山”を見る。 下りと登り返しが堪えそうだ。
登山口表示は工場敷地内の奥にあった。
こんな敷地内に縦走路の次ぎの登山口があるのは
非常に見付け難いと思う。
ピークまで登り切り歩いて来た縦走尾根を振り返り見る。
しばし登りが続く。 気温は10℃近くまで上がり、
風が無いので暑くてしかたがない。
展望岩から見た ”寄島漁港” 瀬戸内の島々は霞んでしってうまく見えない。
大きな岩峰が点在する地点に着いた。
各岩からの展望はすこぶる良かった。
更に別の展望岩から。付近には展望岩が点在している。
別の展望岩から。
1時間42分にて ”竜王山”(289m)に着く。標高的には笑われそうな山ではあるが、ここまでの道程は結構歩き応えがあった。沙美アルプスの全縦走中には ”竜王山”が東西に2ヶ所あり、最高峰であるこちらは地区名から
”寄島竜王山”として区別している様だ。
展望岩を過ぎて最後の登りを頑張る。
山頂は広々としており、北側には石の祠が2つ祭ってあった。
近くの山としては ”遥照山”が望めたが興味の湧く山ではない。
山頂から西側を見ると望海の山々が望めたが、どの山も極低山である。
山頂から南面の瀬戸内海側を見るが、どこから見ても同じ景色であり、霞みも一向に無くならない。
広い歩き易い縦走路を下って行く。
山頂でお昼休憩を15分取って下山に入る。 下山と言っても結構な登り返しが待っている。 下山時、縦走路中一番良かった展望岩を見る。
下山途中から ”竜王山”を振り返り見る。
まったく良い所が無い薮山にしか見えない。
県道284号線の ”安倉峠”まで下山して、
ここから ”軽部山”に向けて登り返しが始まる。
前方にもくっきり見えている展望の良い尾根道を快適に歩いて行く。
登り返しと言っても標高差は100mも無いので、直ぐに尾根道に出る。
送電鉄塔が味気ないが、鉄塔巡視路を歩いているので、
これは仕方がないか。
2〜3の小さな登り返しを経て下山1時間19分にて
駐車地に戻り、沙美アルプス半縦走を終える。